「ワクワクする会社を創ってますか?!」~今こそ、同友会らしい経営指針の成文化とその実践を~   北勢支部6月例会

6月8日(水)18:45~ プラトンホテル四日市にて北勢支部6月例会を開催しました。

今回は講師に(有)第一コンサルティング・オブ・ビジネス 代表取締役の丸山 博 氏をお招きし、「ワクワクする会社を創ってますか?!」~今こそ、同友会らしい経営指針の成文化とその実践を~のテーマでお話しいただきました。

まずは情勢について、戦後から77年目の節目(明治維新から77年後に第二次大戦が終戦。さらにそこから77年後が今年にあたる丸山氏の説)で複合危機の時代にあり、グローバル資本主義の行き詰まりと転換期を迎え、人の生き方や働き方、またそのものの転換など価値の変容が起きていること、加えてコロナ禍やウクライナ問題による悪い円安・物価高などの経済への影響について、普段学生に講義をされるように分かりやすく解説いただきました。

次にそうした変化や新常態(ニューノーマル)時代へ移行が始まる中、何をしなければならないかを提起いただきました。キーワードとして挙げられたのは、「ウィズコロナ」「戦争」「DX」「GX」。ウィズコロナの中で人は「不安」「不満」「不信」感の中でより強く安心・信用を求めており、真のニーズを拾い上げて自社の事業を再定義し、そしてDXやGXの動きの中で、転換点(ピンチ)を最大限に活かしてその後の進化につなげることが重要である強調されました。資源や原材料高に対して価格転嫁できる企業になる、価格を自分で決められる企業になることが大切であり、自立型企業・市場創造企業になることが求められており、「価値」の創造をより真のニーズを掴むことで進化させ、社員の協力・貢献が得られる企業風土を醸成することが必要であり、これらを取り組むために経営指針づくりが大切であると説明いただきました。

ポストコロナの時代は、モノよりコト(付加価値サービス)を提供する時代となり、人材力が競争力となるため、『人材』獲得競争の時代になると予想されています。採用においては給料よりも共感できる使命感がポイントとなっており、選ばれる理由を明確にすることが大切になっています。また違いを認めあう風土、優れたところを褒め合う習慣をはじめ、「青山メソッド」(青山学院大学・原監督/記録を見える化し、レベルアップが面白いと実感させる)に倣った仕組みづくりをはじめ、人材を確保し自立型企業への変革に社員の協力を得ていくためには、コミュニケーションの質と量を上げていくことの重要であり、特に経営者には聴く力(傾聴力)とアンガーマネジメントが必要であることを指摘されました。

最後に仕事を“楽しく”できるための条件として以下の4点が紹介され、本日のテーマに基づく企業づくりを考える例会となりました。

《仕事を“楽しく”できるための条件》

①使命感(社会的使命):この仕事が、世の中で、だれの何の“お役に立つ”のか!?

参加者からの感想

Q)一番心の響いた言葉

・うなずき、オウム返し、社員に自信を持たせる、できないからウチにいる、真のニーズについて

・アンガーマネジメントの怒りの相互理解とコントロール

・小さくても達成できる目標・・・自信を持たせる、できないから自社にいる

・価格を相場で決めるのではなく、市場創造型の企業:お客・仕事を自分たちでつくる会社に。自社の定義を革新して指針書をリニューアル。真の顧客ニーズによる。

・不安、不満、不信からどういう潜在ニーズが生まれるか

・違いを認め合って努力する、できないことを補い合って認め合う風土をつくる

・失敗してももう一度チャレンジする

Q)その言葉がなぜ響きましたか

・以前に聞いているのにも関わらず、できていないこと。いつもまで経っても労使の問題があるが、そもそも自分が変わっていないことを感じた。

・先日、百五総研のセミナー「アンガーマネジメント」を受け、久々に腹落ちしていたところ、今日の例会内でも重要性を説かれていた。「~すべき」を少なくし、イライラ度を測り、コミュニケーション於量と質を上げていきたい。

・「できない」から自社に来てくれた社員さん。こんなことも出来ないのか~とかいつまでやってんの~ではダメです。自社が何のために役立っているのかを伝えて、1つずつ目標を持たせて達成できる喜びを持たせる。

・自社は紙袋・包材が価格競争の商品だけど、継続取引による安定性に甘え、付加価値を強くすることができなかった。お客が真に求める価値を提供できるようになることが絶対必要。ただの近所の紙袋メーカーのままではダメ。

・転換と危機の時代に、いかに自社事業定義を革新するかで大きくなる可能性を話されていたため。

・人それぞれ長所短所がある中で、相手に求めることにも温度差があり、これで軋轢が生じることがあります。そんな時に長所を伸ばすのはもちろん、できないこと(短所)を補い合える風土が今必要な人材力を競争力に変える土台だと感じ、心に響きました。

・目標を達成するためにあきらめるのではなく、成功するまでやり遂げるように頑張れると思ったから

 

 

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