THE28TH 女性経営者全国交流会 in東京
【第4分科会レポート】誰もが自分らしく輝ける社会へ!「なにわ茶屋」奥野真理子氏の挑戦の道
「第28回女性経営者全国交流会 in 東京」に参加してきました。全国から女性経営者や事務局が集まり、学びや交流の深い時間となりました。私は第四分科会に参加し、新潟同友会柏崎支部の奥野真理子氏(なにわ茶屋 女将)の報告を聴かせていただきました。その内容を紹介します。
「人を生かす経営」誰もが自分らしく輝ける環境をつくる挑戦
奥野氏はもともと医療ソーシャルワーカーとして10年以上勤務し、障害のある友人や家庭での孤独感を通して「困難を抱える人に寄り添いたい」という思いを持ち続けてきました。義母の体調不良をきっかけに和食店「なにわ茶屋」の女将となり、地域とつながる活動に取り組むようになります。
しかしコロナ禍で売上は激減。苦境の中で障害当事者と出会い、「飲食×福祉」という挑戦を始めました。補助金を活用したバリアフリー改装、障害特性に応じて作業を分担できる「おかずスープ」の開発、実習受け入れなどを通じて働く機会を広げてきました。笑顔と自信を取り戻した従業員の事例は特に心に残りました。
一方で、売上不振や経営知識不足、夫婦間の溝など課題も多く、「ドロップアウト寸前」まで追い込まれた時期もあったそうです。そんな中で同友会に出会い、自らの原点である「孤独や存在を否定される痛みを誰にも味わってほしくない」という思いに立ち返り、経営への覚悟を固められました。
「誰もが安心して過ごせる和食屋」を目指して
現在は「南魚沼らしい和食」「ユニバーサルな食空間」「地域との連携」を強みに再出発。5年後・10年後のビジョンを描き、障害のあるスタッフと共に輝ける店づくりを進めています。
奥野氏の報告は、単なる成功事例ではなく「人を生かす経営」のリアルでした。誰もが自分らしく輝ける社会に向けて、私自身も足元から何ができるかを考えるきっかけとなりました。
ご案内 l 第23回障害者問題全国交流会in青森
日 時 2025年10月9日(木) 開会13:00 / 10日(金) 閉会11:40
会 場 ホテル青森・モルトン迎賓館
会 費 27,000円(懇親会費込)
特設サイト https://syozenko-aomori.com