桑名支部2月例会 | モンテッソーリ教育から学ぶ企業の人材育成

【開催概要】
日時:2026年2月10日(火)
場所:桑名市 パブリックセンター
講師:学校法人聖華学園(マリア・モンテッソーリ幼稚園) 園長 田中 ポール 氏
テーマ:モンテッソーリ教育から学ぶ企業の人材育成


【例会の内容】

2026年2月10日、桑名支部2月例会が開催されました。今回は、学校法人聖華学園の園長を務める田中ポール氏を講師に迎え、幼児教育のメソッドをいかに企業の人材育成や組織づくりに活かすかという、非常に興味深い視点でお話しいただきました。

モンテッソーリ教育の本質は「自立」にある

田中氏はまず、モンテッソーリ教育に対する一般的な誤解を解くことから話を始めました。この教育法は、単に「天才を育てるための特別な英才教育」ではありません。その本質は、子どもたちが自分で考え、問題を見つけ、試行錯誤しながら最後までやり遂げる力を養うことにあります。

ここで重要視されるのは2つの「自立」です。一つは身の回りのことが自分でできる身体的な自立、もう一つは自分の意思をコントロールし、自分を律することができる精神的な自立です。これらが揃って初めて、本当の意味での自立といえます。また、ここでいう「自由」とは、何でも好き勝手にして良いということではなく、ルールと他者への配慮がある中で保証される、責任を伴う自由を指します。

「教え込む」のではなく「環境」を整える

「幼児教育と企業の人材育成は、根底では全く同じである」と田中氏は語ります。モンテッソーリ教育では、大人が一方的に教え込むのではなく、子どもが自ら興味を持って取り組める「環境」を用意し、大人はその成長を静かに見守る役割に徹します。

これは、経営者と社員の信頼関係づくり(労使見解 )においても非常に重要な視点です。社員が思うように動けないとき、それは能力が足りないのではなく、単に「やり方を知らない」か、「自分に合った環境が整っていない」だけかもしれません。適切な道具や仕組みを整え、手本を示すことで、人は自ら成長していく力を持っています。

ミスを自分で修正できる仕組みづくり

田中氏は、職場での「ミスの指摘」についても独自の考えを示しました。誰しも他人から間違いを指摘されると、プライドが傷つき、萎縮してしまいます。モンテッソーリの教育道具は、子どもが自分で間違いに気づき、自ら修正できるように設計されています。

企業経営においても、上司が細かく指示を出して間違いを正すのではなく、社員自身が仕事のプロセスの中でミスに気づき、自ら改善できるような仕組みを作ることが大切です。田中氏自身も、園の運営において、致命的な失敗でない限りは口を出さず、スタッフが自ら気づき、成長するのを「待つ」姿勢を貫いています。上司やリーダー自身も、その立ち居振る舞いを含めて、社員にとっての「環境の一部」であることを意識する必要があるのです。

働きやすい職場が人を惹きつける

深刻な人材不足が続く中、田中氏は組織改革にも着手しました。昔ながらの慣習を見直し、デジタル化による勤怠管理の導入など、メリハリのある働き方を推進しています。

また、結婚や出産で一度職場を離れたとしても、「またこの園に戻ってきたい」と思えるような、風通しの良い人間関係と職場環境を作ることを最優先しています。これは、中小企業が力を合わせて行う採用活動(共同求人 )や、人が育つ会社づくり にも通じる取り組みです。


次回の桑名支部例会は3/10(火)です!
次回例会も、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

今後のスケジュール・申込

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