第2回青年部合同例会|農業 × 伊賀市の課題

12月5日、高田会館にて三重同友会青年部による「第2回青年部合同例会」が開催されました。

◆ 第1回テーマは「農業 × 伊賀市の課題」

トークセッションには、伊賀市で梨農園を営む 中森園・中森慎二氏 が登壇。
農業が抱えるリアルな課題、そして地域の現状を語っていただきました。

● 農業界のリアル

・平均年齢は70歳を超え「守る農業」が主流となっている
・平地と山間地で生産性に“数倍の差”がある
・自社を守ることで精一杯で、地域課題に手が回らない現状
・人口減少、若者流出は共通課題として存在している

● 中森園の挑戦

女子サッカーチームの選手のセカンドキャリア支援
…正社員雇用や農作業ボランティア受け入れなど、地域に若者が残る選択肢を創出

小学生への農業体験プログラム
…花付けから収穫までの体験を通し、農業への興味づけを行う。

◆ 中森氏が語った「気づき」と青年部へのメッセージ

父との事業承継をめぐる葛藤の中で、中森氏は大きな気づきを得たといいます。

● 「梨の木」の本質

中森氏の父の言葉:
「梨の木は人を喜ばせるために実をつけるのではない。種を残すために生きている」

→ この言葉から、中森氏は
“美味しい梨を作るだけが仕事ではなく、共に働く仲間(ヒト)を増やすことこそが自分の役割”
だと気付いたと語りました。

青年部に対しても、
「自分の殻を破り、仲間と共に挑戦してほしい」
と熱いメッセージを届けました。

◆ グループ討論:異業種で“農業の未来”を考える

最後は、参加者全員で

「自社の強みを生かして、農業×地域(伊賀)の課題にどう関わるか?」

をテーマにグループ討論を実施。
建設、製造、IT、自動車、サービス業――多様な視点が集まり、農業に対する新しいアプローチが次々と生まれました。

 

◆ 最後に

今回の例会は、単なる学びの場ではなく「三重の未来を自分たちでつくる」という新しい挑戦の始まりでした。

青年部は今後も、異業種の力を掛け合わせながら、三重をより魅力的で挑戦できる地域へと育てていきます。

次回のテーマも、乞うご期待ください。

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