第53回青年経営者全国交流会・第18分科会では、
三重同友会より太成ホールディングス(株)代表取締役社長・今村太一氏が登壇しました。

分科会のテーマは、
さぁ 地域から 日本を変えよう
〜 コミュニティ経済圏獲得の実践 〜
言葉だけ聞くと少し難しそうですが、
中身は 「仲間と一緒に、地域から面白い経営を仕掛けていこう」 という、
ワクワクする報告でした。
■ きっかけは「人がいないと会社は潰れる」という現実
今村氏が経営者を志したのは、
設備も仕事もあるのに「人がいなくて倒産した会社」の話を聞いたこと。
「都会ですらこの状況なら、地方はもっと危ない」と感じ、
「雇用をつくり、地域の経済を回す側に回ろう」と決意して、
太成ホールディングスの社長に就任しました。
■ 三重×ベトナム 8社で“地域から日本を変える”挑戦
いまは日本とベトナムで8社を束ね、
電気工事・再エネ・省力化・半導体などを展開。
数字としては2028年度までにグループ売上100億円 を目標に掲げつつも、
「さぁ 地域から 日本を変えよう」という理念のもと、
“地域の仲間と一緒にチャレンジする”姿勢を大事にしています。
■ 同友会だからできる「コミュニティ経済圏」の実践
分科会では、三重同友会ならではの実践が紹介されました。
・地域コングロマリット経営
倒産しそうな会社を仲間と引き受け、技術・人材を守りながら新しい事業へ挑戦。
・ 同友会コンソーシアム(再エネ事業)
工場の屋根や駐車場のカーポートなど“遊んでいる場所”を活かし、仲間と一緒に再エネ事業を立ち上げる仕組みを構築。
・ 新規事業づくりの実験
会員企業のBS・PLも開示してもらい、参加メンバーが“勝手に”新規事業案を考える取り組みも。
どれも、
「1社ではできないことを、同友会というコミュニティだからこそ形にできる」
という実例でした。
■ 三重青年部の合言葉は「三重を日本でいちばん挑戦できる地域に」
2024年に誕生した三重同友会青年部は、
・新規事業案づくり
・産業別課題を語る合同例会
・将来的な事業構築ファンドの構想
など、“学びと実践がセットになった場”として動いています。
■ 全国の仲間へ——まず一歩踏み出そう
最後に今村氏が参加者に伝えたメッセージ。
「正しさより、まず行動。」
地域で勝ち、そのリソースを地域に返す——
これが、青年部が大切にしている 「恩送りの経営」 です。
三重で始まったコミュニティ経済圏への挑戦は、
全国どの地域でも、仲間と一緒なら必ず実践できます。
そして何より、
全国の仲間と学び合い・刺激し合う場こそが、同友会の大きな魅力。
「さぁ 地域から 日本を変えよう」
全国で学び、仲間と繋がり、
自分の地域に持ち帰って実践する。
その繰り返しが、地域も企業も、そして日本全体も変えていきます。
ぜひ次の全国行事へ参加してみてください。
きっと“挑戦したくなる仲間”に出会えます。

