北勢支部1月例会|先輩経営者から学ぶ、経営指針書の真の活用方法

1月14日に開催された北勢支部1月例会では、東海衣料株式会社 代表取締役・近藤大輔氏をお招きし、「自社の現状を直視し、いかにして明日への戦略を立てるか」をテーマに、極めて実践的な報告をいただきました。

赤字や厳しい外部環境を乗り越え、いかにして組織を再生させたのか。そのプロセスは、単なる成功譚ではなく、苦悩と試行錯誤に満ちた「経営の王道」そのものでした。

■「経営ごっこ」からの脱却

近藤氏の転機は、同友会の仲間からの「大ちゃん、本気で経営していないよね!」という衝撃的な一言でした。

それまでの「売上を作って利益を分ける」だけの活動から脱し、社員とベクトルを合わせる「経営指針書」の作成に着手。ここから、経営者としての本当のスイッチが入りました。

■学びは「そのまま」使わない

印象的だったのは、「他社の取り組みをそのまま真似るのではなく、2回転ひねって自社のレベルに合わせる」という言葉です。 例えば、他社の素晴らしい朝礼をいきなり導入して失敗した経験から、まずは「話す場」を作ることから始め、2年かけて社員の自発性を待つ。

この「自社の身の丈に合わせた段階的な改革」こそが、定着の鍵でした。

■「勝てる場所」を数字と事実で探す

3C分析やSWOT分析を徹底し、近藤氏が見出した自社の強みは「納品スピード」と「補正力」。

大手メーカーと戦うのではなく、「販売店からもメーカーからも便利な存在」という独自のポジション(ドメイン)を確立しました。「安全・安心・安定・早い」という明確な価値提供が、地域での信頼を不動のものにしています。

■社員と共に報われる仕組み

戦略を動かすのは「人」です。近藤氏は、役割を明確化するだけでなく、「営業利益の増加分の15%を従業員に配分する」というルールを明文化しました。

利益をしっかりと社員に還元し、人間性を重視した評価制度を整えることで、組織のモチベーションを劇的に向上させています。

■泥臭く、かつ論理的に

少子化という逆風の中、新市場開拓やEC化へ挑み続ける近藤氏の姿勢から学んだこと。それは、**「自社の歴史と現状を直視し、独自の役割を定め、社員と共に実行し続ける」**という、シンプルですが最も難しい継続の力でした。

「明日への戦略」に悩む私たちにとって、背筋が伸びるような素晴らしい学びの時間となりました。

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