【出前授業】12/1 四日市大学

2025年12月1日(月)、四日市大学にて、共同求人委員会による出前授業「社長と若手が学生に贈るキャリア対話(第2回)」を開催しました。
当日は 2年生約170名 が参加し、8名の登壇者による“リアルな仕事の話”が交わされました。

ファシリテーターは、一般社団法人わくわくスイッチの 中村憲和氏。
学生が自分の将来をイメージできるよう、経営者と若手社員の両視点から「仕事」「業界」「キャリア」を語っていただきました。

■ 社長の言葉から見える “キャリアのリアル”

1.社長が語る「人生のターニングポイント」

4名の社長の言葉には、どれも“たった1つの決断”が人生を変える瞬間として語られました。

林幸玄氏(フレンド)
M&Aでの社長就任を“飲みの席で即決”。
「チャンスは躊躇していたら逃げる。決断と行動は早い方がいい」

小谷中隼氏(中央自動車)
法学部は落ち、経済学部だけ受かった偶然から会計士を志し、家業に戻る道へ。
「自分では選べない“偶然”が人生を動かすこともある」

前田昌彦氏(前田テクニカ)
進学・就職・事業承継……すべて父の助言から。
「誰の言葉を聞くかで人生は大きく変わる」

今村太一氏(太成HD)
前職の顧客が“人手不足で倒産”。
「都会ですら人手不足。地域の雇用をつくるために会社を継ごうと思った」

学生たちは静かに耳を傾け、自分の“将来の選択”と重ねている様子でした。

2.「うちの業界はこんなにすごい!」と社長が語る業界の魅力

インフラ(今村氏)
AIでは置き換えられない、生活を支えるエッセンシャルワーク。

ものづくり(前田氏)
最新設備でも仕上げは人の技術。宇宙・防衛にも関わる精密な世界。

自動車(小谷中氏)
世界規模の巨大産業。身体性・コミュニケーションを伴う仕事はAIに負けない。

建設(林氏)
関わる人・業界が最も広い。地域のインフラ・暮らしを支える総合産業。

学生は驚きの表情を見せながら、業界の“知らなかった側面”に興味を深めていました。

3.社長が語る「伸びる若手の共通点」

4名に共通していたキーワードは 主体性と向上心。

伸びたいという気持ち(林氏)
最初の熱量の高さ(小谷中氏)
「お金をもらう側」への意識転換ができる人(前田氏)
自分で考えて動ける人(今村氏)

「素直さ」「学ぶ姿勢」の重要性が強調されました。

4.社長が“もう一度学生に戻れるなら”

多くの企業を見るべき(前田氏)
将来から逆算して選ぶべき(小谷中氏)
自分を大事にし、本気で取り組むべき(林氏)
「今だから伝えたいこと」を学生に向けて語る姿が印象的でした。

■ 若手社員が語る「リアルな仕事のギャップ」

1.入社前と入社後のギャップ

ミライリスホールディングス
会社の人が想像以上に優しかった。ブラック企業のイメージに怯えていたが、社会人は思ったより温かかった。

誠電
自分から手を挙げれば挑戦させてもらえる。研修中でもワークショップの主催側に入るなど、経験の幅が広い。

前田テクニカ
現場職は“厳しい”イメージがあったが、実際はチームワークで乗り越える職業。仲間との結束が強い。

太成ホールディングス
前職は残業が多かったため、定時(17時)に帰れることに驚いた。自由時間が増え、働き方のギャップを実感。

2.価値観が変わった出来事

太成ホールディングス
書類仕事だけだと思っていた監督業は、先読みや段取りが難しく、逆にそこが楽しく感じるようになった。

前田テクニカ
“買う”という発想から、「どうやったら会社で作れるか」を考えるように。改善報告書を作る中で物の見方が変化。

誠電
作業には知識・経験・判断力に加えて“センス”が必要。見えないところまで美しく仕上げる大切さを学んだ。

ミライリスホールディングス
パソコン関連の知識が増え、日常のトラブル解決にも役立つように。仕事で得た知識が生活にも広がった。

3.心に残っている上司の言葉

ミライリスホールディングス
「ありがとう」「大丈夫」などの基本的な言葉が安心につながり、仕事への前向きさを支えている。

誠電
「まだ1年も経ってないから、これから覚えていけばいい」。ミスを恐れず挑戦できるようになった。

前田テクニカ
「何事も経験が大事」。難しいことでも一歩引かず、やってみる勇気をもらえる言葉。

太成ホールディングス
「失敗してもいい、次に進め」。上司が “俺が頭を下げるから” と背中を押してくれた言葉が支えになっている。

4.若手が伝えたい!就活生に今すぐやるべきこと

企業研究をしっかり行う(太成HD)
仕事で大切にしたい軸を明確にする(前田テクニカ)
自分の“好き”を理解する(誠電)
運転免許とアルバイト経験を持つ(ミライリスHD)→ バイトは“0を1にする経験”になり、面接で語るエピソードの幅が広がる。

■ 同友会としての気づき

今回の対話で改めて感じたのは、学生にとって必要なのは
ネットの情報ではなく、“人の言葉で聞く一次情報” だということ。

企業の魅力も、仕事の厳しさも、やりがいも、
社長・若手社員が自分の言葉で語ることで、学生の心にまっすぐ届きます。

共同求人委員会では、今後もこうした出前授業を通じて、
学生と地域企業の“リアルな出会い”をつくっていきます。

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