【出前授業】11/24 四日市大学

2025年11月24日、四日市大学の3年生約170名を対象に出前講義が開催されました。

テーマは、“働くことを自分ごととして考える”というもの。

三重県中小企業家同友会・共同求人委員会から6名の経営者が登壇し、一般社団法人わくわくスイッチの中村憲和氏の進行で、リアルな経営者の声に触れる特別授業が行われました。

1. 経営者が語る4つのテーマ
講義では、学生に人気の高い4つのテーマをもとに座談会形式で話が進みました。
・若手が伸びる人・伸びない人の違い
・人生を変えたターニングポイント
・新卒に戻れるなら何をする?
・自分の業界の“凄いところ”
学生たちはメモを取りながら真剣に聞き入り、質問も積極的に出る活気ある時間となりました。

講義後のアンケートでは、多くの学生が「働くことのイメージが変わった」「もっとキャリアについて考えたいと思った」と回答しました。
特に次のような気づきが多く見られました。

① キャリアについて考えるきっかけになった
将来の働き方を“自分で選ぶ”意識が芽生え、「もっと情報を集めたい」「自分の道を考えたい」という前向きな声が増えました。

② 中小企業の魅力に気づいた
「中小企業は仕事の全体像が見えやすい」「若い人でも活躍のチャンスが多い」という話に興味を持つ学生が多く、四日市に約8万社もの企業があるという事実にも驚きの声が上がりました。

2. 経営者が語った“伸びる若手”の共通点
どの経営者も口を揃えていたのは、学歴や専門知識よりも「人としての姿勢」が成長を分けるということ。
学生の心に特に響いたポイントはこちら。

① 素直さ・誠実さ
「素直さ」が最も重要という声が圧倒的でした。
頑固さは成長のブレーキになり、“損得ではなく善悪で判断できる人”が信頼されると語られました。

② 信用・行動力
・あいさつをする
・約束を守る
・小さな整理整頓ができる
・道に落ちているゴミを拾える
こうした行動が、最終的に“仕事の質”につながるという具体的な話は学生の心に強く残りました。

③ 挑戦する力
「失敗を恐れず、まずやってみる」。
シンプルですが、どの経営者も大切にしている考え方です。

3. ターニングポイントから学んだこと
経営者の人生の転機に関する話は、学生にとって最も刺激となる部分でした。
・最初の仕事が合わず、大きく方向転換した話
・他責から自責への変化が成長につながった話
・好きなことをやり続けたら“根拠のない自信”がついた話
これらは、「迷ったら自分の気持ちに正直に動くこと」の大切さを伝えていました。

また、“新卒に戻れるなら”という質問には、
・本をもっと読む
・技術をつける
・いろんな企業を見る
といった、視野を広げる行動が挙げられました。

4. 業界への理解が一気に深まった時間
建設・電気・鉄工など、専門性の高い業界についても分かりやすく紹介がありました。
・資格が必要でAI化しづらい分、将来の需要が安定している
・鉄工業界は“昔の汚いイメージ”から大きく変わっている
・社会を支える“縁の下の力持ち”としてのやりがい
こうしたリアルな話は、学生の業界理解に大きく役立ったようです。

5.まとめ
今回の講義を通じて、学生たちは“働くことはもっと自由でいい”という視点を持つことができました。
働き方は一つではなく、キャリアも人それぞれ。
経営者の言葉から、“自分で選び、動くことの大切さ”を学べる時間となりました。

今後も同友会は、学生と地域企業をつなぐ取り組みを続けていきます。

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