水谷豊

　私は、創業当時、一人で事業を行っていました。
　周りの方の助けもあり次第に仕事が増え、一人でこなせない仕事量に。その後、一人、二人と従業員を増やし現在に至ります。
　入会当時の私は、創業した頃と変わらず、会社の方向性や目標などなく、ただ従業員と共に仕事をこなすだけの経営者でした。
　中小企業家同友会が開催した「経営理念についての講演」に参加したのはその頃です。経営者というものの、ただ仕事をこなしているだけの私にとって、経営理念など考えたこともありませんでした。講演を聞いて内容は理解できるものの、自社の経営理念のイメ－ジができない私がいました。

　悩んだ私は、同友会に誘ってくださった社長に思い切って経営について相談をしました。返答の内容は控えさせていただきますが、その時の社長の言葉は今でも記憶に残る、すばらしい内容でした。一人でこなせない仕事のためだけに、従業員を雇用していた私にとって、経営者として何が欠けているかを気付かせてくれた瞬間です。
　また、別の社長にも助言をいただき、企業とは何たるものかを教えていただきました。身勝手な自分に気付かせてくださり、とても感謝をしています。

　私にとって同友会は、経営者として未熟な自分を気付かせてくれる場所であり、色々な経営者の方との出会いによって自分自身を成長させてくれる場所であると思います。
　お二人のＩ社長、ありがとうございます。
　とても感謝しております。