尾鷲グループ例会 「未来へのバトンタッチのためのプログラムセミナー」第4回(最終講)『事業承継支援制度のあれこれ』

11月22日(火)19:00~より「未来へのバトンタッチのためのプログラムセミナー」の第4回(最終講)を尾鷲商工会議所にて開催しました。

第4回の最終講となる今回は『事業承継支援制度のあれこれ』をテーマに、三重県事業承継・引継ぎセンター 承継コーディネーター兼経営者保証コーディネーターの向井智昭氏と東紀州地域のエリアコーディネーター 大河内清孝氏を講師にお招きしてご講演いただきました。

冒頭では、三重県産業支援センターと三重県事業承継・引継ぎ支援センターの事業概要と企業経営に係るどのような相談事も対応できる相談窓口が設けられていることが紹介されました。また第1講から第3講までの内容を振り返りながら、事業承継・引継ぎ支援センターの支援サポートの仕組みや活用方法、経営者保証解除の支援と条件また解除の事例、事業承継の相談状況・実績・相談時に話題になったポイントなどコーディネーターとして関わられた事案をもとにご説明いただきました。

そして改めて「事業承継」には経営権を引き継ぐ「人(経営)の承継」、自社株や債権・債務などの「資産の承継」、経営理念や取引先との人脈・技術・技能といった「知的資産の承継」の3つ要素があり、それぞれを計画的にそして着実にすすめることが肝要であることをご指摘いただきました。これらを計画的にすすめていくためにも事業承継は時間がかかるものであり、5~10年スパンで取り組む必要があります。そして承継する側と承継される側のコミュニケーション不足がトラブルを招く最大の要因となっていることから、会社の現状と未来についてお互いの意見を聞き、話し合うスタンスで臨むことが大切なポイントとして挙げられました。

今回のセミナーの締め括りとして、新型コロナに関する支援制度が徐々に打ち切られている中で、事業承継への支援が続けられていることについて、単に人(経営)と企業の問題だけではなく、雇用を含め地域の問題につながっており、地域の活性化や存続のためにも地域機関が連携して支援にあたることが重要であることをお話しいただきました。

~参加者アンケートより~

※本セミナーは、中小企業・小規模事業者において経営者の高齢化が進む中で、「事業の承継」を親族・第3者への事業承継や事業の譲渡・売却・統合(M&A)、また廃業を含めて、それぞれ概念や仕組み・手順などの理解を深め、中小企業・小規模事業者における事業の承継の準備や課題を、規模や法人・個人事業者の違いを踏まえて整理し、東紀州地域における事業承継を促進するとともに、地域の雇用と経済を守る企業の存続を支援することを目的として、三重同友会尾鷲グループと地域の金融機関である紀北信用金庫の共催にて全4回にわたって開催いたしました。

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