北勢支部3月例会 ベテラン経営者から次世代経営者へのメッセージ」~実践から学ぶ戦略の重要性と事業承継~

3月15日(水)18:30より北勢支部3月例会が開催されました。

今回は「ベテラン経営者から次世代経営者へのメッセージ」~実践から学ぶ戦略の重要性と事業承継~をテーマに、平松産業(株)平松俊範会長からの報告と(株)事業承継アドバイザー 伊藤隆社長との対談形式で行われました。

事業承継は、いつかは取り組む問題。でもなかなか具体的に進めてられている方は少ないのではないでしょうか。

平松会長は2022年10月に実際に事業承継を行ったばかりで、今だからこそ伝えられる事業承継に対するリアルな思いや、次世代の経営者に向けた思いをお話しいただきました。また平松会長にはこれまで35年の社長人生を振り返って、ご自身の経験から得た教訓として次世代の経営者に伝えたいことをメッセージとしてお話しいただきました。

                   平松会長

第1部の平松会長の報告からはご自身の経営を振り返って、次の2点を教訓として挙げられました。

①「社員との関係性」も重要ですが、戦略を上乗せし共有していくことが必要

平松会長は事業承継後から、社内の体制や製造部の対策を中心に注力してこられましたが、新たなお客づくり=経営戦略とそのためのアプローチが足りていなかったことが自身の失敗として挙げられ、戦略の必要性と経営にかける時間の配分などについても触れてお話しいただきました。

②変化に対して勇気をもって取り組む

景気に波があるように会社の業績にも波がある中で、業績の良いときに次への一手や新たな事業への投資が大切とよく言われます。平松会長はそうしたタイミングで行動できなかったことや転換を図る勇気が持てなかったこと、また事業変革のための知識が乏しかったことをもとに、動くべき時に“勇気”をもって変革に取り組むことの大切さを語られました。

            左:伊藤隆社長      右:平松会長

第2部の対談では、「会社を良くする」「事業継承」の2つテーマをもとにすすめられ、平松会長は30年来の親交がある伊藤隆社長から、第1部の報告をさらに掘り下げる形で投げかけていただき、駒中エピソードを交えてお話しいただきました。特に「事業承継」に係る部分では、ご自身の失敗を繰り返さないようにとの想いも込めて、後継者とのコミュニケーションや育成の考え・方針などをお話しいただきました。昨年10月にご子息に社長交代まで、本人への意思確認から10年以上の時間をかけて準備と対話を重ね、入社後の配属や引継ぎのタイミングなども自身の経験を考慮して調整するなど、丁寧に時間をかけて取り組まれてきました。平松会長とご子息(後継者)との関係の良さは、今回の対談中にあったやりとりからも垣間見ることができました。

今回の例会では第1部・第2部を通して、

①「継ぎたい」「継いでも良い」とも思われる「良い会社」にすること。

②「良い会社」にしていくためには、「内部対策」だけでなく経営戦略を上乗せし、効果性の経営に取り組む。

③そのために変化を恐れず勇気を持って取り組むこと。

④後継者選びから実際に引き継ぐまでは時間がかかるため、しっかりと準備・計画が必要であること。⑤後継者と対話を重ね関係性を築いていくことが大切であること。

など、平松会長・伊藤隆社長から示唆に富んだお話しを伺うことができました。

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