【第39回定時総会】方針転換で問われた経営者の覚悟 ~待ち工場から攻めの工場へ②~

下請けからの脱却~待ち工場から攻める工場へ~

良い仕事も悪い仕事も選べない環境から、
自分たちでお客さんを選び判断できる環境を作ることを決意した。

 

中村製作所の攻める戦略 “情報発信”

展 示 会 / 何年か出続けたことで自社を覚えてもらい
ロケットやアトラクションの部品など想像していない業界に繋がった。

自社ブランド MOLATURA  / 自社商品がアドバルーンのように自社をPRし
企業がお客さんを知らなくてもお客さんは企業のことを知ってくれている
という状況を作ってくれる。
(例えば … くまもんが熊本県をPRするようなイメージ)

メディア戦略 / 自社ブランドとタイアップし 新聞、テレビ、ラジオ SNS など
様々なツールを生かして自社のことを知ってもらう。

 

縦社会 から 横社会

自動車産業でいうとTier1、Tier2、Tier3のピラミッド構造のように
大元からの 影響を受けやすい体質からの脱却を目指し立ち上がった 様々なプロジェクト。


中部ものづくりUNITED / 
現在14社共同で民間ロケットの開発を行っている。
共同受注や開発だけでなく、社内教育や自社ブランド開発など様々なことに発展。
今後は 中小企業が横のつながりを強めることで新たな可能性を生み出せる
のではないか。


SAMURA-IN / 自社で完結できる自社ブランドは作らない
例えば、SAMURA-INでは

中村製作所の強みである難削加工技術
×
めがねの世界的産地である福井県鯖江市のチタンの加工技術
×
岐阜県伝統工芸木ねじ
×
愛知県有松絞 (巾着袋)

中小企業の特徴を掛け合わせ、一緒にPRすることで展示会のコスト削減や
お客さんの幅を広げることができる。
また 他社と差別化することができ価格競争に埋没しないブランディング
に繋がったという。

 

「作る」から「作り出せる」企業へ~自社ブランドの法人化~
下請け稼業ではなくメーカーとしてお客さんを創造できる会社にしたい。

 

MOLATURAへの想い

MOLATURA はイタリア語で「削りだし」という意味があり
「空気以外何でも削ります」から派生させた言葉。
削ることで中村製作所が価値を作れるもの、
消耗品ではなく 大事に使ってもらえるものを作ろうという思い
が込められている。

またロゴにも西ヨーロッパ最高峰の山であるモンブランをイメージし
自分たちは誰とも競争することなく唯一無二のブランド として
認められるものになりたいという思いを表している。
株式会社佐野テック佐野社長(現会長)が近江商人の「三方よし」を
経営理念に取り入れていることを聞きMOLATURAの理念にも取り入れた。

 

Makuakeを活用した事例

創ることはできても売ることは苦手。
商品の完成度に満足していても、売り上げを拡大するにはどうしたらいいのか全く分からなかった。
そこでMakuakeを利用しクラウンドファンディングに挑戦
クラウドファンディングは資金調達というイメージが強いが、
山添氏は売るために必要なプロモーション、マーケティングリサーチとして活用

 

メディアプロモーション戦略

情報発信で一番大事していることはメディアプロモーション
記者クラブでのプレスリリースや東京の展示会に出展するなど
メディアに取り上げてもらうためのアプローチが重要。
羽鳥慎一のモーニングショー や ガイアの夜明け などで取り上げてもらった際
大きな反響を得ることができた
また、ドラマの美術提供を行うことで視聴者からの問い合わせや
視聴者自身が商品をPR(SNSなどで拡散)し認知度の向上に繋がった。

 

      以上、今回のブログでは2回にわたって山添氏のご報告をレポートしました。
ご講演では他にもデジタルマーケティング、オンラインツールや
SNSを活用した営業など沢山の例報告をして頂きました。
定時総会の様子はSNSにてご紹介しておりますの是非ご覧ください。

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